『狩人圧迫』って正直どうなの?

人狼論

(画像元: フリー素材ぱくたそ )

 人狼による乗っ取りをなくし、グレー位置を詰める『狩人圧迫』。果たして強いのか弱いのか、徹底解剖していく。

『狩人圧迫』とは

 スタンダード9人村(初日ランダム白)において下記の条件がそろったときに取られる戦術のひとつである。

~スタンダート9人村で『狩人圧迫』ができる条件~
  • 2-1盤面(占い師2、霊能1)である
  • 初日の占い結果(ランダム白)でグレー位置が4人である
  • 狩人がグレー位置にいる
  •  これらの条件を満たすとき、狩人は自らCOすることで、対抗が出なければ真と確定し、グレー位置を3人に狭めることができる。これにより、GJを出すチャンスと引き換えに、初日から人狼を処刑できる確率を高めようという戦術である。

    『狩人圧迫』で市民陣営が有利になる場合

     占い師の対抗が狂人で、初日に人狼を囲えていなかった場合

     『狩人圧迫』によりグレーの数は3人となり、この中に人狼が2人いることになる。単純な確率でも、初日に人狼を処刑できる確率は2/3(66%)。真の占い師がグレー占いをすることで人狼を見つけられる確率は1/2(50%)となり、かなり高い確率で2狼位置を特定することできる。

     この状況では、人狼の立場からは占い師の真偽もわからないうえに、霊能を襲撃する余裕はなく、狩人を襲撃した場合でもグレー位置にいる人狼に占いや吊り縄が届くため、人狼陣営は相当苦しい盤面になることは想像に難くない。

    占い師の対抗が狂人で、初日に人狼を囲えていた場合

     グレーの数は3人だが、人狼を処刑できる確率は1/3(33%)となる。人狼からは占い師の真偽がついているが、真の占い師を襲撃できたとしても自身が確定噛み位置となる。グレー位置にいる人狼が生き残れるかどうか次第であり、初日にグレー位置の人狼が処刑できた場合はよほどのことがない限り市民陣営の勝利となる。

     どちらの状況でも、人狼にとってはグレー位置が詰まり厳しい盤面となる。占い師を騙る狂人が真目を勝ち取ったとしても、初日に人狼が処刑されておれば、霊能者を襲撃しようが狩人を襲撃しようが、真の占い師に見つかった時点で人狼陣営は敗北が確定する。

     しかし、一見強力に見える『狩人圧迫』だが、占い師の対抗が人狼であったときは不発に終わるどころか、襲撃の恰好の的になる

    『狩人圧迫』で市民陣営が不利になる場合

    占い師の対抗が人狼で、初日に相方の人狼を囲っていた場合

     『狩人圧迫』によりグレーの数は3人となるが、この3人の中に人狼はいない。初日は確定白吊り(ただし、狂人が処刑される場合もある)となるが、不運にも真占い師の白が潜伏していた狂人に出ていた場合は、グレー吊り=確定市民吊りとなるうえに、狩人も襲撃されてしまう。

     人狼陣営はかなり高い確率で全員残った状態で翌日を迎えることとなり、市民陣営が相当に不利な状態に陥る。

    占い師の対抗が人狼で、初日に相方の人狼を囲っていない場合

     このとき、初日に人狼を処刑できる確率は1/3(33%)となるが、仮に人狼が処刑された場合でも狩人を襲撃することで潜伏していた狂人は生存できる。人狼陣営にとっても、まだまだ望みがある展開と言えよう。

     つまり、占い師の対抗が人狼だった場合は『狩人圧迫』をされたとしても、それほど脅威とはならないのだ。

    まとめ

     以上の整理から、『狩人圧迫』は市民陣営にとっても人狼陣営にとっても狩人位置が確定しやすいためスッキリはするが、一概に強いとは言いきれない。

     結論として、狩人となった人が考察が苦手ならばオススメするが、考察に自信があるか発言で村目を取れる狩人ならば『狩人圧迫』の戦術に頼る必要性は低いだろう。

     狩人は占い師の対抗が狂人でなければ自らCOしても有効ではないことから、慎重に見極めたうえで行わなければ、逆に人狼陣営が有利になることに留意する必要がある。

    人狼陣営の対応策

     占い師の対抗が狂人のときに『狩人圧迫』をされた場合、初日から苦しい展開を強いられる。思い切って、初日から狩人CCOをして真目競争を勝ち切るか、相方が囲われている場合はなんとしても初日吊りを回避し、真の占い師を襲撃してしまうのが定石となる。

     確定噛みを追われて相方が吊られたとしても初日で市民を吊れたならば、もう1縄回避するだけで良いため、勝てる見込みは少なくない。

     また、 先述の整理から『狩人圧迫』の対策としても、占い師の対抗には人狼が出た方が人狼陣営にとって優位に働くことがわかる。初日から苦しい盤面にしないためにも、人狼が占い師を騙ることを心掛けたい。

    補足 -『狩人圧迫』の際は、クロス占いをすべきか?-

     結論から述べると、クロス占いはすべきではない。理由は下記のとおり。

    1. 占い師の対抗が狂人の場合、誤爆の恐れがなく黒出しができる
    2. 『占い理由』を説明する必要がなくなり、真偽を見極める要素が減る
    3. クロス占いを予告することで、人狼陣営は襲撃予定を変更できる

     クロス占いをすることで確定白を期待することはできるが、『狩人圧迫』をとった場合は人狼陣営に霊能を襲撃している余裕はないことからも、市民陣営があえて確定白を作りにいく必要はない。

     また、占い師の対抗が人狼の場合は狂人が確定白になることもあり、議論が乱されることから、安易に確定白を期待するよりも占い師の目線で人狼だと思う人を占なった方が断然、市民陣営にとって有益となる。

     巷では『狩人圧迫』『クロス占い』が盤面を詰めるうえで有効と見られているが、これもまた市民陣営にとって“強い”という根拠はない。

     スタンダード9人村における『狩人圧迫』とそれに付随した『クロス占い』は、人狼ゲームにおいて必要な考察「どういう理由でそう考えたのか、そういう行動に至ったか」を議論するというゲームの根幹を省略し、盤面上の詰め将棋をしているに過ぎない。個々人のスキルの向上にも寄与しないことから、私見としては《手軽さ故に、プレイヤースキルの上達を阻害する戦術》と考える。

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